企業が負担している医療費は健康コストのたったの25%である

あなたの企業は【医療費の3倍】ものコストを負担している健康関連コストがあることを認識していますか?
実は、企業が従業員の健康あるいは不健康のために負担しているコストというのはそれだけではないのです。

むしろ、多少の体調が悪くても出社している従業員の労働力の低下という問題がかなり大きいのです。これは表題にあるとおり、いわゆる従業員の医療費に対して企業が負担しているコストは全体の25%にすぎず、もっと大きい70%ともいわれているコストがあるのです。それが「出勤はしているが健康上の問題で労働に支障をきたし最善の業務ができなくなる状態」のために企業が被っているコストなのです。これをプレゼンティズム(preseteeism)と言ったりします。

そして、さらに問題であるのが、このプレゼンティズムというのは「業務の意欲が十分にあるのに、健康上の課題で十分に能力が発揮できていない」という事実です。体調が悪くて、調子が出ていない状態だけではないのです。もちろん、体調が悪くて調子がよくないというのは大きな要素であると考えられますが、実に、意欲のある従業員でさえ、健康管理ができていないとベストなパフォーマンスを発揮できないことがわかっており、そのコストは欠勤による損失を大きく上回ることが分かってきています。いろんな研究がありますが、欠勤によるコストの3~4倍のコストがこのプレゼンティズムにはかかっているということなのです。

下記のように別のコラムで示したように、ご自分の職場の欠勤コストを調べてみると、健康管理ができたときに、どれほどの実績が出せるようになるのか、わかるかもしれません。

そして、「なんで、もっとできるのにやらないんだよ! 君ならもっとできるはずだろう?」と声を荒げていた社長や上司のみなさま、現場の従業員にストレスをかけると余計に企業負担のコストがかかることを理解すれば、お互いにハッピーになれるのではないでしょうか。

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