ブルーライトの本当の話

私は「ハズキルーペ」のCMが好きです。特に、渡辺謙さんの出演しているものはインパクトもあって大好きです。謙さん自体も演出のアイディアを出されたそうで、そのせいか、余計に気合が感じられますよね?

そこに「ブルーライトがカットされてる」というセリフがありますが、これはどういう意味でしょうか?皆さんはどのように捉えていますか?

CMでは事実のみをうまく伝えている

実際に、このレンズを通すとブルーライトはカットされるのだということですよね。それは事実なんだと思います。公式ウエブサイトにもクリアレンズで35%、カラーレンズで55%のカット率と明記されています。

でも、ブルーライトがカットされるとどのようなメリットがあるのでしょうか?それはこのCMでは語られていません。うまいイメージ戦略です。もし、仮に医療効果をうたってしまったら問題ですからね。

ブルーライトの一番のデメリットは睡眠障害

ブルーライトとは、そもそも太陽光にも含まれている自然光の一つです。ブルーという名の通り青く見える、紫外線の隣の波長の光です。強い紫外線が身体に悪影響を及ぼすことは周知の事実ですが、ブルーライトについては余り多くの研究論文が多くないのが現状です。その中で、眼科領域で定説となっているのは、ブルーライトは体内時計の最大の同調因子であるという研究結果です。紫外線は皮膚や眼に強い毒性を持っていますので、それを防御する機能が眼にはあります。そこで、その次に強いエネルギーを持つブルーライトが最大の同調因子となっているようです。

つまり、いわゆる「太陽の光を朝、浴びると目が覚める」と言われていたのは、ブルーライトを浴びていたというのと同じだと思われます。朝、眠気が覚めないときはブルーライトを見てみるのもいいかもしれません。逆に、夜遅くまで、ブルーライトを浴びているといつまでも太陽光を浴びているのと同義ですから、睡眠リズムが乱れるということが研究結果から分かってきたことです。ちなみに研究結果によると睡眠の2時間前からブルーライトをカットするとメラトニンという睡眠ホルモンが増えるというデータがあります。

ブルーライトカットはパソコンから目のダメージを防がない!

でも、スマホのブルーライトで視力は低下しないと米国眼科学会もこれを公式サイトで主張しています。しかも、ブルーライトカットメガネの使用も推奨していないのです。もちろん、ブルーライトが睡眠リズムへの影響があることは認めているのですが、視力低下や失明の危険については、真っ向から否定した声明を出しているのです。そして、ブルーライトカットレンズは臨床的な効果が不明であること(簡単に言うとブルーライトが眼に悪いという研究は目にブルーライトを当てたわけではないのです)や長期的な使用で悪影響がある可能性も示唆しているのです。

ちなみに、パソコンやスマホの画面を見ていると目が疲れるのは、ブルーライトよりも「瞬きが少なくなっていること」の影響が考えられます。つまり、対策としては、瞬きを意識したり、目薬を使った方がいいですね。

さて、では、どうすればいいのでしょうか。これは簡単です。睡眠障害だけを気にすればいいのですから、寝る2時間前までにパソコンやスマホは見ないようにすること、スマホは寝室に持ち込まないというのが推奨されています。あ、iOSにはナイトシフトという設定がありますね。iPhoneの方はそれを使うのもいいかもしれません。

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